こんにちは、50歳で早期退職し自由人になった「ゆるっとFIRE50」です。
表題はFIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指している方には愚問ですね。(笑)
ただ私にとっては、比較的若い頃に自分の資産状況を把握しようと思えたのは、今となればラッキーでした。
今回は20年以上続けている資産一覧表の作成経緯などについてご紹介します。
30歳過ぎから始めた資産一覧表
お恥ずかしい話ですが、入社以降20代(1990年代)の頃は「とりあえず銀行の残高が大きく減っていなければ細かいことはいいや」の感覚で、毎晩のように同期と飲みに行ったり、休みには先輩とゴルフやスキーによく行っていました。(今考えると完全にバブリーですね(笑))
30歳を過ぎた頃、あらためて「あれ?俺って今いくらお金持っているんだっけ?」「天引きされているのは何だっけ?それ以外にもらえるものは?」「自分の財産って毎年ちゃんと増えているのかな?どのくらいずつ?」という疑問が生じました。
当時メインで給料の受け取りなどに使っていたのは郵便貯金(今のゆうちょ銀行ですね)でしたが、まずはそれ以外に何があるかを思い出してみました。
- 郵便貯金といえば10年定額貯金もしていたよな
- 先輩から勧められた社内預金も給料から天引きされていたはず
- 天引きで持株会で自社株も買っているからこれも資産かな
- 給与明細に現時点での退職金(ポイント)の記載があったはず
- この前入った終身保険タイプの生命保険と掛捨てじゃない医療保険も解約するとお金が戻ると言っていたな
ちなみに当時の郵便貯金の10年定額貯金は今と比べても高金利でしたし、社内預金なんて年利数%も付いていたんです!
ということでその時点で洗い出したのが以下の6項目。
- 「郵便貯金(普通)」
- 「郵便貯金(定額)」
- 「社内預金」
- 「自社株」
- 「暫定の退職金(ポイント)」
- 「解約返戻金(終身保険と医療保険)」
これをExcelで一覧表にして、半年毎(私の場合はざっくりと夏と冬のボーナスが振り込まれた時点)に1992年の入社時まで可能な限り過去に遡って金額を記入していきました。(自社株はその当時の株価で換算)
各項目については過去の金額が正確に分からなかったとしても概算の数字を入れることが重要ですね。(特にこの時代はすべての情報が紙でしたので歯抜けだらけで苦労しました(汗))
かなり乱暴ですがこれが資産一覧表の始まりでした。
なお、その後退職するまでの約20年間にExcelの項目として増えたのは以下の3つくらいでした。
- 「メガバンクの銀行口座」(転勤時に会社の真横にあり便利だったので開設した)
- 「楽天証券の口座」(リーマンショック後に試しに少額の株式投資を始めた)
- 「401Kの口座」(よく理解しないまま2000年代後半に会社で始まった)
その他の資産項目について
「資産」を「換金・解約すればある程度の金額になるもの(例えば数十万円以上)」と定義すれば、30代・40代の一般的なサラリーマンの場合、その他に「マイホーム」「(高級)車」「(高級)ブランド品・宝石」「財形貯蓄」「学資保険」などがあると思いますが、私の場合は・・・
まあ皆さん個々によって一覧の項目は違うでしょうが、基本はなるべくシンプルにして管理しやすくするということでしょうね。
ちなみにマイホームなど「資産」については、その時点での「リセールバリュー(いくらで売却できるか)」を把握してその金額を入力すべきですね。購入したときの支払金額じゃないですよ。今では無料の査定サイトなどを活用すれば比較的正しく把握できますね。
負の資産(負債)の記載も忘れずに
また資産一覧表には“負の資産=負債=借金”についても記載する必要があるでしょう。
幸いなことに私は今まで車を購入するにしても、家を購入するにしてもキャッシュで支払ったので、負債の項目を作ったことはありません。
しかし「住宅ローン」などを組まれている方は忘れずに一覧表に記載するようにしましょう。
そうしないと自身の「純資産(資産-負債)」が把握できないので。(貸借対照表、バランスシート:BSの感覚ですね)
資産一覧表の推移も重要
資産一覧表は半年または1年毎に記載し、積み上げ棒グラフで視覚化することをお勧めします。
その瞬間の資産(負債)を確認するためだけではなく重要な2つの意味があると感じています。
- 過去からの増加の傾きを確認することで将来の資産のイメージや目標とのギャップが視覚的に感じ取れる
- 日々や月々のお金の出入りを家計簿で管理できなかったとしても、すべてのお金の出入りは結果的に資産の各項目に反映しているはずなので、ある意味で安心できる
1については、例えば「このままの調子なら〇年後には3000万円になりそう」「傾きを変えないと目標の5000万円を貯める前に定年になってしまう」など非常に感覚的に理解できます。
2については、最近ではアプリなどを使って家計簿をつけている方も多くなったと思います。とはいえ現金のやり取りなどハンドで入力する部分について抜け漏れを完全になくす自信ありますか?万が一入力ミスがあっても結果としての資産(負債)は嘘をつきませんので、定期的に確認することは有意義だと思います。
以上、資産一覧表について個人的な取り組みを中心にご紹介しました。
私自身も退職を境にそれまでなかった項目を追加したり、即換金できるものとできないものを分けたりとマイナーチェンジを続けています。(このマイナーチェンジも今後の記事でご紹介します)
皆さんも資産の棚卸を兼ねて、試しに資産一覧表を作成されることをお勧めします。
ではまた!
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