【必見】FIRE達成者の令和4年分確定申告の内容公開

投資

こんにちは、50歳で早期退職し自由人になった「ゆるっとFIRE50」です。

皆さん令和4年分の確定申告は済みましたか?

令和2年春に早期退職した私にとって、前回(令和3年分)の確定申告は初めての「完全に給与収入ゼロ」の申告でした。

今回(令和4年分)の申告内容は更に「(配当収入のみの)FIRE達成者の完成形」になりましたのでご紹介いたします。

今回は社会保険料控除が大幅減に!

今年の確定申告は去年と何が大きく違うかというと、我が家は令和4年4月から「健康保険(任意継続)→国民健康保険(国保)に変更した」という点です。

サラリーマン時代にMAXの保険料を払っていたこともあり社会保険料控除が50万円以上減りました。もちろんそれだけ国保の保険料が少なくて済んだからなんですけどね(年間約8万円)。

所得控除の中で一番パンチ力のある社会保険料控除が激減するとどうなるかが今回一番気になるところでした。

令和4年分確定申告の方向性

まず私の令和4年の収入は配当金のみでした。

(令和3年は株式譲渡益がありましたが、令和4年は損切した米国株のマイナスを他の株の譲渡益が打ち消すことができず譲渡益はマイナス)

既に証券会社経由で国内外の所得税、復興特別所得税、住民税を源泉徴収されていますので、昨年同様に工夫して少しでもこれらを取り返します。

具体的には

  • 配当金は総合課税にすることで、国内株式については配当控除(税率を15%から下げる)、海外株式については外国税額控除を受ける
  • 株式譲渡益は分離課税で申告する
  • 住民税は申告不要にして税率5%を維持しつつ、国保保険料への影響をなくす

というのが基本方針です。(残念ながら税制改正によってこのパターンは今回令和4年分の申告までしか使えませんが・・・)

もちろん一般論として、iDeCo掛け金や寄付金などの各種控除も申告します。

国内源泉徴収分が全額還付される!(所得税がゼロ!)

ここからは申告内容を第一表左側→第三表→第一表右側の順に具体的な数字で見ていきましょう。

まずは総合課税対象分について・・・

収入配当296万円
所得配当296万円
所得控除社会保険料控除(国保+国民年金が二人分)44万円
小規模企業共済等掛金控除(iDeCo)60万円
生命保険料控除、地震保険料控除6万円
配偶者控除38万円
基礎控除48万円
寄付金控除(ユニセフ)13万円

所得控除を合計すると208万円となり、所得296万円から引くと総合課税対象(=配当)に関しての課税所得は88万円となります。

次に分離課税対象分について・・・

去年は株式譲渡益がありましたが、今年は株式譲渡損49万円を申告します。

(もちろん分離課税はゼロですね)

所得株式譲渡益-49万円
税金の計算総合課税所得296万円
所得から差し引かれる控除208万円
課税される所得(総合課税分)88万円
税額(総合課税分)4万円
税額(分離課税分)0円

課税所得が195万円以下なので総合課税の税率は5%となり、88万円×5%=約4万円が私の唯一の所得税(仮置き)となります。

ここから税額控除が始まります

計算上の税額所得税(仮置き)4万円
税額控除配当控除(国内株式の10%)16万円
最終的な税額所得税及び復興特別所得税0円

国内株式分の配当控除で仮置き分の所得税が消えました!

つまり私の令和4年の所得税及び復興特別所得税の合計はゼロです!

最後に申告納税額の計算になります

最終的な税額所得税及び復興特別所得税0円
外国税額控除※0円
源泉徴収税額(配当分)36万円
申告納税額-36万円

すでに配当の受け取り時に引かれていた国内源泉徴収分36万円がそのまま還付される予定です。

(ここでの配当金の源泉徴収分は同一の特定口座内で譲渡損との損益通算によって還付が済んだあとの金額になります)

つまり昨年の株式投資のリターンに対して国内では所得税が掛からなかったということになります。

※ 米国株配当の10%にあたる13万円についても少しでも取り返えせないかとしましたが、そもそもの所得税が前述のとおり0円なので残念ながら控除は受けられませんでした。

結局私のケースでは、健康保険料が安くなったとしても他の所得控除や税額控除がそれなりにあるので全く影響がないということですね。

来年の確定申告はどうしようかな・・・

去年の経験も踏まえて、住民税や国保保険料まで考慮したうえでベストな形で確定申告ができたと思います。(住民税、国保保険料の試算については別途ブログで紹介します)

FIRE達成後のケースを紹介したブログやYouTubeは見たことがないので是非参考にしていただければと思います。

(一般的な確定申告の解説はやはりYouTube「ぱせいお(東大卒会計士)の投資チャンネル」の中の確定申告に関する動画シリーズがいいですね)

問題は法改正によって「所得税と住民税の課税方法を一致させなければならなくなる」次回の確定申告をどうするかですね。

今回の収入などをそのまま用いてシミュレーションしてみると「国保保険料を抑えるために配当控除を捨ててでも所得税も住民税もすべて申告不要にするパターン」よりも「配当控除などを活用し源泉徴収を取り返すために所得税も住民税も配当は総合課税にするパターン」のほうが所得税、住民税、国保保険料の総額ではわずかですが約3万円少なくて済むという結果になりました(このあたりも後日ブログでご紹介したいと思います)。

来年は正式な数字を使って再度シミュレーションしてみたいと思います。

最後にもし私の気付いていない節税方法についてご指摘・アドバイスなどございましたらよろしくお願いいたします。(なお今回の内容はあくまでも申告時ベース、還付が完了する前のものであることをご理解ください)

※後日メモ:4月上旬に上記の確定申告とおり無事還付金が振り込まれました!

ではまた!

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