色々考えて退職後に医療保険を解約しました

節約・管理

こんにちは、50歳で早期退職し自由人になった「ゆるっとFIRE50」です。

最近、生命保険、火災保険、自動車保険など各種の保険について見直しがブームになっていますが、今回は私が退職後に医療保険を解約したことについてご紹介します。

20年以上に入っていた保険はこんな感じ

私が医療保険に加入したのは20年以上も昔、20代後半の時でした。

当時流行りはじめていた外資系保険会社のもので、

  • 保険料は年払い約56,000円で75才まで固定(保証も75歳まで)
  • 入院5日目から日額10,000円、1入院最大120日間の保証
  • 手術は術式によって10万、20万、40万
  • 死亡保障も100万付いている

というタイプでした。

特に20代後半という若い時期での加入ということもあり保険料が安く、75歳までの定額という点が気に入って入りました。

しかしその後世の中は医学の進歩により入院日数の短縮がトレンドに。

私の保険は現実的にはオーバースペックな120日間という長い保証のうえに、入院5日目までは給付がありません。

ということで過去にも一度別の保険に乗り換えようと思ったことがありました。

しかし保険のことって面倒くさいので後回しにしてしまうんですよね・・・

ちなみにこれまで1回だけこの医療保険の給付を受けたことがあり、日帰りの大腸ポリープ切除で40万円も給付されたのは驚きでした。

解約のきっかけと実際

それではなぜ医療保険の見直しをしようと思ったのかというと、退職後に見た両学長のリベ大YouTubeで考え方がかなり変わりました。

第6-1回 医療保険は必要か?【お金の勉強 初級編 】

しかし20年以上入り続けている保険を止めるのはそれなりに勇気がいることで、頭がグルグルするほど悩みました。(リベ大以外にもいくつかのYouTubeを見ました)

本当に解約しても大丈夫かな・・・

年間5万円くらいならお守りとして入っていてもよいかなあ・・・

後悔してあとで入り直しても50歳過ぎだと保険料高いだろうなあ・・・

でも最後は“えいやっ!”で決心し、保険会社に電話しました。

電話口では「本当によろしいですか?」と何度も確認されましたが、心を鬼にして「はい!」と答えました。

すると驚いたことに返戻金が約53万円戻るとのこと。(えっ?ラッキー!)

返戻金があるタイプであることも忘れていましたし、返戻金が高齢者になると下がることも後で契約書を見直して初めて知りました。(契約書ってちゃんと見ておかないとダメですね)

最終的には今までの払込済み保険料129万円に対して、解約返戻金53万円+過去にポリープ切除で給付された40万円=93万円が手に入ったので多少は元が取れたのかなあと思います。

その後送られてきた解約書類に必要事項を記入して返送すると、あっけなく手続きは完了しました。

なぜ退職後に解約しようと思ったのか?

迷いながらも私が今回医療保険を解約しようと考えた理由を簡単に纏めますと以下の通りです。

無職なので収入の減少を考える必要がない

既に退職したので傷病手当金などはなくなるものの、病気・怪我による就業不能保険の意味合いで収入の減少を補填する必要はない (そもそも労働収入はゼロをベースにしてライフプランをシミュレーションしている)

高額療養費制度を使えば医療費負担は限定的である

国の高額療養費制度によると、私の場合退職後の収入(配当や年金を含めても)は770万円を超えることはないと予想されるので自己負担額は月10万円以下となる(しかも多数回該当となったら月5万円以下)。よって保険内診療であれば最悪でも年間50万円程度の支払いで済むはず。(また多少ではあるが医療費控除で所得税を取り返せる可能性もある)

大病をする可能性が比較的低いと予想される

50歳を過ぎた時点で毎年の健診でも異常がなく、大腸検査も定期的に行えばリスクはほぼない。つまり確率論的には払い損をする保険の世界においても、一番給付がゼロの群に近い。もちろん事故や発見困難な癌などになる可能性は否定できないが、75歳まであと140万円保険料を払うことに対して、例えば30日の入院=30万円給付が5回以上もあるとは思えない(5年毎に1か月も入院!?)。

十分な貯蓄がある

万が一大病などをして保険料を上回る保険金給付を受けることになる=金銭的に得をするケースを期待する必要がない。(高額療養費制度がカバーしない保険外の費用が発生する可能性があってもそれも貯蓄でカバーするかどうか考えれば十分)

最後に・・・「健康第一!」

さて今回は医療保険を解約したことについてご紹介しました。

色々見直してみると、自分で勝手に「保険がとんでもない額の費用をカバーしてくれる」「大病したら数百万の医療費の自己負担が掛かってしまう」とイメージしていただけだったと反省しました。

ただ今回の判断はあくまでも年齢や資産など今の私の状況を加味して判断したことになります。

もちろん保険には「お守り」など様々な意味があって個々人の価値観、環境で加入、解約を考えればよい問題ですので、私のケースは皆さんが検討する際の参考程度にしていただければ幸いです。

そして最後に・・・今回改めて感じたことは「保険で安心を買ったつもりになるよりも健康を維持する+早く見つけることが重要」であるということです。

兎角猛烈サラリーマンは健康を顧みずに、睡眠時間を削って仕事をする、夕食も夜遅く帰宅後or外食になるようなことがあると思います。それに加えて疲れているのに無理してジョギングしたり、ジムに行ったりして疲れが抜けないとか。(最近は残業も難しくなり皆さん多少健康的な生活をされているかもしれませんね)

釈迦に説法ですが、どんなに偉くなろうとも、どんなに高収入になろうとも、体を壊したら誰も褒めてくれません。(中高年にありがちな不健康自慢は空しいですし、FIREしても病院通いばかりでは何のためのFIREなのか泣きたくなりますよね)

その意味では病気になることを前提に保険に入るよりも病気にならないことに同じお金を使ったほうが本来の姿だと思います。

幸い現在の私は健診で引っ掛かるところもなく定期健診さえしていれば今後さらに大きな病気で多額の医療費が掛からないだろうと期待しています。

退職後は働いていたときのようにストレスもありませんし、激務で睡眠不足にもなりませんし、仕事の後に深夜まで外で酔っぱらって怪我をすることもないでしょうし、不調を感じても忙しさにかまけて医者に行かないという言い訳もできません。よっぽど健康管理上は理想的な状況です。(笑)

とはいえ50歳を越えていますので、適度に体を動かしつつ、解約した医療保険の保険料の分を貯めて2,3年毎くらいに夫婦で人間ドックにでも行こうかと思っています。

皆さんも健康には気をつけて人生を楽しみましょう!

ではまた!

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