高配当株投資で「じぶん年金」始めました(実際の悩みも含め)

投資

こんにちは、50歳で早期退職し自由人になった「ゆるっとFIRE50」です。

退職した今、副業収入もない私にとって唯一の定期収入を得るために始めた高配当株投資について、現状や悩みなどを含めてご紹介します。

FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指されている方が最も関心を持たれることの一つだと思いますので参考になれば幸いです。

蓄財後50歳で早期退職した私には最適解の一つ

別記事でご紹介したとおり、私は高収入+浪費なしの生活により、億を超える貯蓄(ほぼ貯金)を持って50歳で退職しました。

しかし退職を決心する際に作った「90歳までの家計シミュレーション」を改めて見直してみると、65歳以降に貰える国民年金、厚生年金、そして退職後にはっきりした企業年金以外に定期的な収入がないことが気になっていました

いくら大金を持っていてもこのまま銀行に預けていては“雀の涙”程度の利子しか貰えません。

もちろん比較的低リスクのインデックスファンドにがっつり投資して資産を増やすことで心配を小さくするという手もありますが、暴落してしまった場合そこから切り崩して生活資金に回すのは精神的に耐えられないかもしれないと思いました。

その時に初めて知ったのが「高配当株投資」という考え方です。そのきっかけは両学長のYouTubeリベラルアーツ大学でした。

その他にも色々と勉強すると、ある程度の貯蓄がある私には「多分増えるけど減る可能性もあるインデックス投資」よりも「ほぼ確実にキャッシュフローがある高配当株投資」が適していると感じました。

高配当投資の場合、もちろん減配のリスクはあるものの、原則売却せずガチホールドすると決めれば老後までのキャッシュフローシミュレーションは計算しやすくなります

まさに公的年金のほかに「じぶん年金」ができるわけです。

実際に保有している高配当株と現状

銘柄選びの方針は「購入価格に対する税引き前配当利回りが4%以上」「なるべくセクターは偏らない」「海外も国内も」とし、購入し始めました。

(数字はすべて税引き前、出典は楽天証券、Yahoo!ファイナンスです)

海外

両学長YouTubeを参考に米国高配当株をETFの形でリスク分散して購入しています。

  • SPYD (’21 9/10時点株価 $29.59 直近配当利回り 4.75%)
  • HDV  (’21 9/10時点株価 $95.97 直近配当利回り 3.57%)
  • VIG  (’21 9/10時点株価 $160.18 直近配当利回り 1.49%)

すべて合わせて21年度の年間配当予想は約70万円となります。(時価約2000万円なので約3.5%の利回り)

それぞれ最近は株価が順調に伸びているので今買うと利回りが落ち着いてきましたが、私の購入時価格に対しては約4.7%なので満足しています。

またコロナショック後の戻り相場で購入できたので含み益も約500万円あってラッキーです。

(VIGの配当利回りはそこまで「高配当」とは言えませんが、増配が期待できるので購入しています)

国内

両学長とこびとかぶがコラボで紹介している「今買うならこの銘柄リスト」を参考にしながら買い集めました。

主な銘柄は

  • 武田薬品工業     (’21 9/10時点株価 3,751.00円 直近配当利回り 4.80%)
  • 伊藤忠商事      (’21 9/10時点株価 3,523.00円 直近配当利回り 2.67%)
  • 三菱商事       (’21 9/10時点株価 3,585.00円 直近配当利回り 3.74%)
  • 日本電信電話     (’21 9/10時点株価 3,279.00円 直近配当利回り 3.35%)
  • 三井住友FG      (’21 9/10時点株価 3,984.00円 直近配当利回り 5.02%)
  • 三菱UFJFG      (’21 9/10時点株価 632.30円 直近配当利回り 4.27%)
  • オリックス      (’21 9/10時点株価 2,160.00円 直近配当利回り 3.61%)
  • バルカー       (’21 9/10時点株価 2,247.00円 直近配当利回り 4.45%)
  • JACリクルートメント (’21 9/10時点株価 2,077.00円 直近配当利回り 3.37%)
  • センチュリー21   (’21 9/10時点株価 1,063.00円 直近配当利回り 4.23%)

すべて合わせると21年度の年間配当予想は約140万円となります。(時価が3100万円なので約4.5%の利回り)

含み益としても伊藤忠、三菱商事、JACが40%以上、NTTと三井住友が30%前後もあるので本当に嬉しい限りです(これらの株はかなり安い時期に買えたので購入価格に対する配当利回りは5%以上)。なおセンチュリー21は現在15%ほど含み損となっていて悲しいです・・・

ちなみに日本株の配当情報は「IR BANK」というサイトがまとまっていてGoodです。

高配当株投資の悩み事

実際に高配当株投資を始めてみると、良かったことだけではなく、悩ましいこと、気になることもいくつもあります。

①ハイグロース株が気になる

事前に分かっていたことですが高配当株については株価の上昇には大きな期待はできません。

その一方で無配のハイグロース株の株価が1か月で10%、20%と上がっていくのを見ると心が揺らぎます(苦笑)。

高配当株投資はインデックス投資以上に日々やることがなく、そして刺激もなく退屈です。

そこで精神的なバランスを保つためにも、ある程度のハイグロース株を購入することは自分の中で許容しています(短期も中長期も)。このあたりについてはまた別の記事にてご紹介したいと思います。

②高配当株をいつ買うのか?

皆さんご存じのとおり高配当株の場合、インデックスファンドの積立のように時間リスクを最小化するために株価が高くても定期的に購入するというやり方は得策ではありません。(配当金額が固定だとするとそれなりに安い株価で購入しなければ「高配当」にならない)

かといってある程度手元資金がある場合、大金を一括投資するのは博打のようで怖いですよね。

同じ悩みを持たれている方が投資専門家に質問しても「絶対解はない、一括が怖ければ半年とか1年間で分割購入してはどうか」みたいな微妙な回答をされていますね。

私の場合、目標の配当利回りをクリアしていて、よほど下落傾向でなければ、結構えいや!で一括購入してきました。これだけは後で後悔しない!と心に決めるしかないですね。(まあ購入後によほど下がったら悔しがらずに買い増しするだけのキャッシュを持っておくかどうか・・・)

どなたか正解をご存じでしたら教えてください。

③高配当株は資産の何%にするか?

前述のとおり個別のグロース株なども買いたいですし、現金を含めた他のアセットへのアロケーションも考えなければなりません。

巷のFIRE関連の記事の中には、あたかも生活防衛資金以外の資産の100%を高配当株やインデックス投資に注ぎ込んで年間の支出に回すとも取れるものがありますが、いくらなんでもそれは怖いですよね。

万が一将来のシミュレーションが崩れてキャッシュが足りなくなった場合、高配当株を売ってしまうと同時に配当という確実な収入まで失うことになって、完全に負のスパイラルに陥ります。

高配当株比率については、総資産額、キャッシュ比率、年間支出額、予定年金収入など個々の状況をもとに、大きな経済ショックで変動資産が半減しても耐えられるかなど最悪シナリオのシミュレーションまで考えて慎重に決めたほうがよいかと思います。

50歳で早期退職した私としては「資産を大きく減らさない」ことも重要であることから、キャッシュは50%程度キープしつつ、高配当株は資産の1/3が限度かなと考えています。(残りでインデックスや多少攻めた投資をするかどうか)

ただ状況が良いほうに変わった場合には、キャッシュの“比率”に拘らずに“金額”を固定しつつ、高配当株を買い増してウェイトを上げてもよいかもしれません。今後も試行錯誤していきます。

④配当を再投資するかどうか?

すぐに使わないなら再投資したほうがよいとおっしゃる方も多いかと思います。

私も当初は配当が出たらその金額で同じ株を再購入(再投資)していました。

しかし半年くらい経ってから

  • 配当金額では購入株数が非常に少なくなる上、株数を四捨五入するなど変なことをしないといけない(厳密な再投資になっていない)
  • 購入金額が少ない上に年に何度も購入するので手数料が勿体ない(特に米国株)
  • 配当が出た時の株価で購入すると配当利回りがあまり魅力的ではなくなることがある

と思うようになりました。

色々と悩んだ末、今では配当はあくまでも(高配当株以外のものも含めて)買いたい株があった場合の源資として考え、使用目的を制限しないようにしています。

さて今回は私の高配当株投資についてご紹介しました。

この1年で年間200万円以上の配当収入が見込めるようになり、51歳から「じぶん年金」がスタートしました。これだけで年間支出のすべてを賄うことはできませんが、単に銀行にお金を置いていただけとは大きな違いです。

今後も追加の高配当株の購入、配当の増減、含み益の増減などについて随時ご紹介していければと思います。(確定申告における配当控除についても)

ではまた!

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